子どもがどもりだしたらどうすればいい?

吃音は2~5歳くらいに発症することが多く、その中でも4割くらいは突然発症するといわれています。吃音の原因は解明されていませんが、子どもの時に発症した吃音の7~8割は小学生頃までには自然に治ることが多いようです。

突然子どもに吃音症状が現れたら親はどうするでしょうか。多くの親は、驚き、戸惑い、吃音が出る直前までの自分の行動を振り返り、自分のどのような行動が原因なのかを色々と考え、責めてしまうと思います。

しかし、親がするべき重要なことは、原因の追求や自分を責めることではなく、吃音についての正しい知識や理解、専門機関(乳幼児健診・保健センター・発達支援センター・医療機関・ことばの教室などへの相談)への相談など、子どもにとって良い環境(子どもの特性にあっている環境)を早めに整えてあげることが必要だと思います。

①親・家族の対応

以前は、吃音症状がでるのは、しつけや育て方が原因と言われていましたが、現在では吃音の原因ではないと考えられているので、親は自分を責める必要はありません。

しかし、子どもの環境を見直してみる必要はあるかもしれません。子どもの発達段階(言葉の習得や理解力、身体発達など)に合わせた環境で生活をしているでしょうか。いつの間にか、大人と同じような複雑な環境になっているかもしれません。

知らないうちに子どもが強いプレッシャーを感じているかもしれません。親の態度は、子どもにとってかなりの影響力があります。子どもは親に認めてもらいたいと思っているために、吃音の子どもへの対応にもいくつかの注意が必要になります。

成長するとともに子ども自身が自分の話し方に違和感を持つことや周囲の子どもから話し方についてからかいがあったりしてきます。そのような時は、吃音の話を誤魔化すのではなく、「吃音は悪いことでも恥ずかしいことではない、ましていけないことでもない」としっかりと教えてあげることで不安や自信を失くさないようにしてあげることが重要です。

また、吃音があるとかわいそうになってしまったり、話がなかなか進まないので、子どもが一生懸命話をしていても遮ってしまったり、会話を先取りしてしまうこともあります。このような態度は、子どもが話をする意欲がなくなってしまう可能性もありますので、親は話をするのをじっと待ってあげることが大切です。

②幼稚園(保育園)や学校へのお願い

幼稚園や学校の先生でも吃音の知識をもっている人が多くなってきたと思いますが、一般的にはまだまだ理解が十分でないように思われます。そのため、子どもの吃音についての知識や対応、また周囲の子どもへの対応などをあらかじめお願いしておくと良いでしょう。

吃音症状に対するからかいやいじめが始まるのが5歳ころからと言われていますので、先生方にはからかいやいじめがないか常に目を配っていて欲しいこと、周囲の子どもたちから、吃音についての質問があった場合やからかいなどが起こった場合は、吃音についての正しい知識を教えながらも「吃音は悪いことでも、恥ずかしいことでもない」ことをきちんと伝えてもらう。

また、子どもの吃音の症状に注目して評価するのではなく、最後まで話をするのを待った上で評価してほしいこと、またその際に「落ち着いて、ゆっくり」などの声掛けは不要であることなどを具体的に提示します。吃音によって子どもの自己肯定感が低くならないよう、周囲の大人の配慮と支援が重要となります。

③友だちからかわれた時

吃音についてからかわれたり、いじめられたりしていてもそのことを素直に親に相談をすることに抵抗をもつ子どもも多いのではないかと思います。

子どもに、「自分はなぜ、どもるの?」「他の子と話し方が違うの?」などの質問があった場合は、周囲の子どもに吃音について何かを言われたサインかもしれません。そのような時は、子どもの話をしっかり聞いてあげることと素直に吃音について話してください。

「○○ちゃんは、お話が好きで一生懸命お話しようとしてくれるから、少し焦っちゃうのかな」、「話をするときに少しつっかえてしまう癖があるみたいだね」など、吃音は恥ずかしくも悪くもなく、一つの個性であることをわかりやすく説明してあげてください。

子どもが自分の個性を受け入れ、吃音があっても自信を持っていることで、からかいは減ってくると思います。子どもが何でも相談したり、困ったことを話せることができるような親子関係を気づくことが大切です。

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